結論:StockとPaqutはどちらも外部メンバー無料招待という共通点を持つが、設計の軸が異なる。Stockは情報をノートで「蓄積・共有する」ツール、Paqutはタスクを軸に外注先・クライアントと「一緒に動く」ツール。何を解決したいかで選び方が変わる。

「外部メンバーを無料で招待できるツール」を探していると、StockとPaqutの両方が候補に挙がることがある。どちらも外部招待の人数制限がなく、追加課金が発生しない。この共通点から「似たツール」と思われがちだが、設計の軸は大きく異なる。

Stockとは何か

Stockは「情報共有・ナレッジ管理」に特化したツールだ。チャットのように情報が流れていくのではなく、ノートとして整理・蓄積できる。

主な機能はノート(情報の記録)・タスク(ノートに付随する形)・メッセージ(ノートに紐づくやり取り)・フォルダ(整理)の4つ。ITに不慣れなメンバーでも操作しやすいシンプルなUIが特徴で、社外のクライアントや取引先を無料・無制限で招待できる。

Stockが力を発揮するのは、「チームの情報や知識をノートで整理して、社内外と共有したい」という用途だ。議事録・マニュアル・クライアントへの共有資料・情報のストック——こういった情報管理が主目的のチームに向いている。

外部メンバー招待の仕組み——共通点と違い

StockもPaqutも、外部メンバーの招待に追加費用がかからない。この点は同じだ。

ただし、招待した外部メンバーが何をするかという設計に違いがある。

Stockに招待された外部メンバーは、ノートを閲覧・編集し、メッセージを残すことができる。情報を読んで、コメントを残す。これが主なアクションだ。

Paqutに招待された外部メンバーは、タスクを確認し、担当者として割り当てられ、期日・ステータスを更新し、コメントを残す。情報を読むだけでなく、タスクとして動くことができる。

「外注先に情報を見せる」が目的ならStock。「外注先と一緒にタスクを動かす」が目的ならPaqutというのが、設計上の分かれ目になる。

タスク管理の設計——何が違うか

StockのタスクはノートにチェックリストやToDoとして付随する形で存在する。「このノートに関連するタスク」として管理できるが、案件全体のタスクを横断的に見る、担当者ごとに何が残っているかを把握する、という用途には設計上の限界がある。

Paqutのタスクは案件(グループ)ごとにボードで管理され、担当者・期日・ステータス・コメントがタスクに紐づく。複数の外注先が並走する案件で「誰が何を持っていて、どこまで進んでいるか」をタスクボードで把握できる設計になっている。

観点StockPaqut
設計の軸情報蓄積・共有(ノート中心)タスク管理・案件進行(タスク中心)
外部招待コスト無料・無制限無料・無制限
タスク管理の深さノートに付随する簡易タスク担当者・期日・ステータス・権限分離
向いている用途情報整理・マニュアル・資料共有外注案件管理・進捗追跡・修正管理
IT非エンジニアの操作感非常にシンプルシンプル
月額料金目安フリープランあり(機能制限)/有料プランは要確認Starter ¥0 / Pro ¥2,980 / Business ¥7,980

どちらを選ぶか——用途で分かれる

Stockが向くチーム

クライアントや取引先に資料・情報を共有する機会が多く、情報をノートで整理して後から参照できる状態にしたいチームに向いている。タスク管理より情報の蓄積が主目的で、社外との情報共有が「見せる」「読んでもらう」のレベルなら、Stockのシンプルな設計が合う。

Paqutが向くチーム

外注先・フリーランス・クライアントと一緒にタスクを動かすことが日常業務の中心にあるチームに向いている。「誰が何を担当していて、期日はいつで、どこまで進んでいるか」をタスクとして管理したい、修正依頼のやり取りをタスクのコメントで一元化したい、案件ごとに外注先のアクセス範囲を分けたいという場合は、Paqutの設計が合う。

Stockを使っていてPaqutを検討し始めるタイミング

Stockで情報共有はできているが、タスクの進捗が追えなくなってきた——という状況が、乗り換えを考えるサインになりやすい。

具体的には、外注先に何かお願いしたとき「ノートのコメントで依頼した内容」と「実際に完了したこと」の対応が取りにくくなってきた。担当者ごとに何が残っているか、どの案件が進んでいてどれが滞っているかを把握するために、別のスプレッドシートやメモが必要になってきた。こういった状況が続いているなら、タスク管理に特化したツールの設計が実務に合う可能性が高い。

Stockの情報管理としての強みを認めたうえで、「タスクを外部メンバーと一緒に動かすこと」が主な課題になっているなら、ツールの設計を変える選択肢がある。

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