デザイン制作の案件管理が機能しなくなるのは、ツールを使っていないからではない。修正指示がどこに書かれているか、クライアントの確認がどこまで進んでいるか——この「どこ」が複数の場所に分散しているからだ。
デザイン制作案件で繰り返される問題
修正指示がバラバラに届く
クライアントからの修正指示が「Slackで送った」「メールで補足した」「打ち合わせで口頭で言った」と分散していると、外注デザイナーが何を対応してどれが未対応かを管理するための別作業が発生する。
修正の見落としが起きたとき、「どこで言ったか」を掘り返す時間がかかる。案件が並行して走るほど、この確認コストが積み重なる。
外注デザイナーが案件ごとに変わると情報が消える
前の案件でクライアントがどんな指示を出したか、どの修正に時間がかかったか——この情報がデザイナーの頭の中にしかなければ、次の案件で別のデザイナーに変わったとき、その知識はゼロになる。
クライアントとの過去のやりとりがツール上に残っていれば、新しいデザイナーがオンボーディングする時間が下がる。
クライアントへの確認フローが属人化する
「クライアントへの確認はPMがメールで送って承認をもらう」という属人的なフローは、PMが不在のときに止まる。
クライアントが自分でタスクの状態を確認できる設計があれば、承認のやりとりがPMを通さずに動く状態が作れる。
デザイン制作案件の管理設計
1案件 = 1グループで管理する
案件(プロジェクト)単位で情報のまとまりを作る。その案件に関わる外注デザイナー・クライアント担当者・社内PMをそのグループに招待し、修正指示・進捗確認・完了報告がすべてそのグループ内のタスクに集まる設計にする。
複数案件が並行するとき、「この案件の情報はこのグループにある」という明確な場所があることで、情報の検索コストが下がる。
修正指示をタスクのコメントに一元化する
クライアントからの修正依頼が届いたら、担当デザイナーのタスクにコメントとして記録する。修正対応が完了したら、同じコメントスレッドに完了報告を追記する。
この設計が機能すると、「あの修正、反映されましたか」という確認連絡がクライアントから来なくなる。クライアント自身がタスクを見て確認できるからだ。
修正フローの詳細はデザインフェーズの「修正のキャッチボール」を減らす設計で解説している。
外注デザイナーには案件グループだけ公開する
外注デザイナーAには案件Aのグループだけ招待する。他の案件の情報・社内の発注コスト・クライアントとの別の案件のやりとりは見えない設計にする。
グループ単位でアクセスが独立しているツールなら、この権限管理をツールの機能として実現できる。
外注デザイナーの招待コスト設計
デザイン制作会社では、案件ごとにイラストレーター・グラフィックデザイナー・Webデザイナーを外注で組み合わせるスタジオ型の体制が多い。
シート課金ツール(Asana・Backlog・Notion)では、外注デザイナーを招待するたびに月額が変動する。案件が終わっても次の月まで課金が続く場合がある。
外部ゲストを何人招待しても月額が変わらないフラット料金のツールを選ぶと、「この外注先を招待するかどうか」をコストで判断する状況がなくなる。招待リンクを送って案件グループに参加してもらい、案件が終われば外す。この流れが費用の増減なく動く。
デザイン制作会社に向くツールの詳細はデザイン制作会社の案件管理|外注デザイナーが案件ごとに変わっても情報が残る設計で整理している。
クライアント確認フローの設計
デザイン制作で最も時間を取られるのは、修正確認の往復だ。
クライアントをゲストとしてツールに招待し、確認待ちタスクにコメントで修正依頼を入れてもらう。対応が完了したタスクを「完了」ステータスに動かす。クライアントはそのタスクを見れば進捗を確認できる。
この設計が機能すると、PMが進捗報告書を別途作成する必要がなくなる。クライアントが直接確認するため、「今どこまで進んでいますか」という問い合わせが減る。
どこから始めるか
デザイン制作の案件管理ツール導入は、今進行中の1案件で外注デザイナー1名を招待することから試すのが最も確認しやすい。
招待フローの手間・外注先がアカウント作成なしで参加できるか・修正指示をタスクコメントに記録する運用感——これらを実際に操作して確認してから展開すると、導入後の運用定着が早くなる。
修正指示がSlack・メール・打ち合わせに分散していて「どれが対応済みか」の確認に時間がかかっているなら、Paqutで修正指示をタスクコメントに一元化できます。外注デザイナーを何人招待しても月額¥2,980のフラット料金で変わりません。