Googleチャット(Google Chat)でスペースや会話に招待したのに、相手から「招待メールが届いていない」と言われた場合、原因はメールの不着だけとは限らない。招待が届くかどうかは、相手のアカウントの種類、こちらと相手の組織の設定、招待した場所の種類によって決まる。
先に結論:招待が届かないときの確認順
- 相手のGoogle Chatの画面に、招待が出ていないかを確認する。メールが見当たらなくても、Chatの名簿や「スペースを探す」に「招待済み」と表示されていることがある。
- 相手の迷惑メールフォルダと「プロモーション」タブを確認する。
- 招待した場所が、外部ユーザーを追加できる種類か確認する。複数人のグループメッセージには、外部ユーザーを追加できない。ダイレクトメッセージか、外部の参加を許可したスペースを使う。
- 相手がGoogle Workspaceを使っているなら、相手の組織でChatが有効か、外部チャットが許可されているかを、相手側の管理者に確認する。
- こちら側の管理者設定(外部チャット、外部が参加できるスペース、ドメインの許可・拒否リスト)を確認する。
- 相手がGoogleアカウントを持っていない場合は、ゲストとして招待する仕組みがあるが、管理者の許可が要る。
相手のアカウントの種類で、招待の届き方が違う
外部の人を招待するとき、相手は次の3つのどれかに当たる。
Google Workspaceを使っている人。相手の組織の管理者が、Chatを有効にし、外部ユーザーとのチャットを許可している必要がある。管理者がChatを無効にしていると、招待を受け取れず、スペースへの参加も、ダイレクトメッセージへの返信もできない。
GmailなどのGoogleアカウントを持つ個人。外部ユーザーとして招待される。招待された側には招待メールが届き、Chatの画面にも招待として表示される。
Googleアカウントを持たない人。ゲストとして招待する仕組みがある。招待を受けた人がアカウントを登録して参加する。この場合、参加した人の情報は、招待した組織が管理するデータとして扱われる。
なお、外部ユーザーは、招待した時点ですぐに追加されるのではなく、まず「招待」される。プライバシーと悪用を防ぐための設計で、相手が承認して初めてやり取りが始まる。
招待が届かない主な原因
招待メールに気づいていない(迷惑メール・プロモーションタブ)
招待はメールでも届く。受け取った側のメールの設定によっては、Googleからのメールが迷惑メールや「プロモーション」に振り分けられることがある。相手には、Googleから届いたメールを、迷惑メールフォルダも含めて確認してもらう。
メールが見つからなくても、諦めなくてよい。招待は、Google Chatの名簿や「スペースを探す」の画面にも「招待済み」として出る。相手にChatを開いて確認してもらうのが、いちばん早い。
招待した場所が、外部ユーザーを追加できない種類だった
外部ユーザーを追加できるのは、1対1のダイレクトメッセージと、外部の参加を許可したスペースだけだ。複数人のグループメッセージに外部ユーザーを追加することはできない。
外部の人を含めて複数人で会話したいなら、スペースを作り、外部の参加を許可した上で招待する。
相手の組織でChatが無効、または外部チャットが許可されていない
相手がGoogle Workspaceを使っている場合、相手の組織の管理者の設定が影響する。
- 相手の組織でGoogle Chatが無効になっている。この場合、招待を受け取ることも、スペースに参加することも、ダイレクトメッセージに返信することもできない。
- 相手の組織の管理者が、外部ユーザーとのチャットを無効にしている。この場合、お互いにメッセージを送り合えない。
- 相手側の許可リストに、こちらのドメインが登録されていない。
これらは、こちらからは変えられない。相手側のIT管理者に、設定の確認を依頼することになる。
こちら側の管理者設定で制限されている
こちらの組織の設定で、外部への招待が止まっていることもある。管理者は、次を確認する。
- 外部チャットが許可されているか
- 外部の人が参加できるスペースが許可されているか
- 相手のドメインが、拒否リストに入っていないか
- 信頼できるドメインの設定で、相手が制限されていないか
信頼できるドメインを設定している組織では、その範囲外のGoogleアカウントとは共同作業ができなくなる。相手が、会社のメールアドレスで個人のGoogleアカウントを作っている場合にも影響する。
履歴の設定などが、お互いに噛み合っていない
チャット履歴の保持ポリシーやデータの保存場所の設定が、両者で競合していると、チャットが成立しないことがある。この場合も、両方の管理者の確認が必要になる。
招待を送り直す前に
同じ相手に何度も招待を送る前に、まず相手のChatに、すでに招待が届いていないかを確認する。届いているのに気づいていないだけなら、送り直す必要はない。
管理者の設定を直したあとで、改めて同じ場所(ダイレクトメッセージ、またはスペース)から招待を送る。招待を送る場所が、外部ユーザーを追加できる種類かどうかも、あわせて確認する。
Googleアカウントがない相手を、ゲストとして招待する
取引先がGoogleアカウントを持っていない場合は、ゲストとして招待する方法がある。手順は、ダイレクトメッセージなら「チャットを新規作成」でゲストのメールアドレスを入力して最初のメッセージを送る。スペースなら、スペースの「メンバーを管理」から「追加」で、ゲストのメールアドレスを入力する。
ただし、次の条件がある。
- 相手が、Google WorkspaceのアカウントもGmailアカウントも持っていない。
- 招待する側の管理者が、ゲストの招待を許可している。
- 管理者が、被招待者のドメインと、招待する人を、許可リストに登録している(許可リストで制限している組織の場合)。
- 外部メンバーが、スペースへ参加することを許可している。
- 組織のゲスト数の上限を超えていない。
ゲストには、青緑色の「外部」というラベルが表示される。
つまり、「Googleアカウントがないと参加できない」わけではない。ただし、管理者側の設定が揃っていなければ、実際には招待できない。
管理者に確認を依頼するときの伝え方
相手の管理者、または自社の管理者に依頼するときは、次のように具体的に伝えると、話が早い。
- 外部ユーザーとのチャット(外部チャット)が許可されているか確認してほしい
- 外部の人が参加できるスペースが許可されているか確認してほしい
- こちらのドメイン(または相手のドメイン)が、拒否リストに入っていないか、許可リストに登録されているか確認してほしい
- Googleアカウントを持たない相手をゲストとして招待する場合は、ゲストの招待が許可されているか確認してほしい
招待の摩擦が積み重なると何が起きるか
外部の取引先や外注先を招待する場面が多いと、「招待を送る、届いていない、原因を探す、管理者に頼む、設定が変わるのを待つ」という流れが、案件ごとに繰り返される。案件を動かしたいときに、招待そのものが最初のボトルネックになる。
Google Chatは、組織の中のコミュニケーションを前提に作られており、外部との連携には、双方の管理者の設定が絡む。外部の人が頻繁に出入りする仕事では、この前提が、運用の負担になりやすい。
外部の取引先・外注先とタスクを共有するなら、Paqutは招待リンクを送るだけで参加でき、アカウント登録の手間がありません。何人招待しても月額は変わりません。
参考にした公式ヘルプ
- Google Chat で外部ゲストを招待する(Google Chat ヘルプ)
- 外部ユーザーとのチャット(Google Workspace 管理者ヘルプ)
- 相手によってはチャットできないことがある(Google Chat ヘルプ)
設定項目の名称や条件は、Googleの仕様変更やご利用のエディションで異なることがあります。実際の設定は、管理コンソールとGoogleの最新のヘルプで確認してください。
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