Smartsheet はスプレッドシートの形式をベースにしながら、ガントチャート・自動化・ダッシュボードなどプロジェクト管理機能を備えたツールだ。主に大企業や規模の大きいプロジェクト管理で使われているが、中小企業や制作会社での導入も増えている。

外注先やクライアントを招待して一緒に使いたいとき、「招待するたびに費用がかかるのか」「閲覧だけなら無料なのか」という疑問が出てくる。Smartsheetの外部メンバー招待の仕組みを整理する。

Smartsheet のユーザー種別

Smartsheet では、アクセスレベルによってユーザーを以下のように区分している。

ライセンスユーザー(エディター以上) は、シートの作成・編集・削除ができるフルメンバーだ。プランのシート課金対象になる。社内メンバーも外部の外注先も、編集権限を与えれば同じく課金対象になる。

ビューアー は、共有されたシートの閲覧のみが可能なユーザーだ。プランによって無料で招待できる枠がある。外注先に進捗を確認させたいだけの場合に向いている。

フォーム入力ユーザー は、Smartsheetのフォーム機能を通じてデータを入力するだけのユーザーだ。フォームへの入力は、Smartsheetのアカウントなしでも設定次第で可能なため、情報収集目的での外部共有に使われる。

共有リンク は、特定のシートやダッシュボードをURLで共有する方法だ。アカウント不要でアクセスできるため、クライアントへの進捗報告などに使われるが、誰でもアクセスできる点に注意が必要だ。

プラン別の外部招待の仕組み

プランライセンスユーザービューアー
Pro最大10名無制限(閲覧のみ)
Business最大25名から無制限(閲覧のみ)
Enterprise契約による契約による

※料金・仕様はプランの変更により変わります。公式サイトで最新の情報を確認してください。

Proプランでは最大10名のライセンスユーザーが上限で、人数を超えるとBusinessプランへの移行が必要になる。ビューアーは多くのプランで無制限に招待できるため、「閲覧だけさせたい外注先・クライアント」はビューアーとして設定することでコストを抑えられる。

外注先への招待設計

招待する外部メンバーの役割によって、最適な設定が変わる。

Smartsheet上で作業データを入力・更新する外注先 は、ライセンスユーザーとして招待する必要がある。シート課金の対象になるため、何名招待するかによってコストが変わる。

進捗や成果物を確認するだけのクライアント は、ビューアーでの招待で対応できる。プランによっては無制限に招待できるため、閲覧目的のクライアントが多い体制でもコストを抑えられる。

フォームで情報収集するだけの相手 は、Smartsheetのフォーム機能を活用すれば、アカウントなしで情報を送ってもらえる。アンケートや申請・報告などの用途に向く。

Smartsheetの外注先管理での強みと注意点

強みは ガントチャートとWorkflow自動化だ。複数の作業を依存関係でつないだスケジュール管理・自動リマインダー・承認フローを設定できる。大型プロジェクトで外注先が複数のフェーズを担当する場合に、進捗の全体像が管理しやすい。

注意点は 操作の複雑さだ。Smartsheetはスプレッドシートに近い見た目ながら、機能が多く、外注先が初めて触ると使い方を理解するまでに時間がかかりやすい。特に非エンジニアの外注先・クライアントにとって、ガントチャートや自動化フローは必要以上に複雑に感じられることがある。

コスト設計の注意点は ライセンスユーザーの人数管理だ。外注先が増えるたびにライセンス費用が積み上がるため、「編集が必要な人」と「閲覧だけでいい人」を整理して、ビューアー設定を活用することが重要だ。

Smartsheetが向く体制・向かない体制

Smartsheetが向くのは、プロジェクトのフェーズ管理・マイルストーン・依存関係が複雑な大型案件で、外注先が少数の場合だ。外注先数が少なければライセンスコストは抑えられ、Smartsheetの機能を活かしやすい。

外注先が多数・入れ替わりが頻繁・シート課金が積み上がることへの懸念がある場合は、外部招待コストの設計が別の選択肢を検討する理由になることがある。


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