Basecamp は「すべての機能がひとつのプロジェクトに集まる」設計のプロジェクト管理ツールだ。メッセージ・タスク・ファイル・スケジュール・チャットがひとつの場所に集まる構成で、外注先やクライアントとの案件を一元管理する用途に向いている。

外注先・クライアントを招待するときに特徴的なのが「クライアントアクセス」という仕組みだ。Basecamp の外部招待の設計と料金体系を整理する。

Basecamp の外部メンバー招待、2 つの役割

Basecamp に外部の人を招待するとき、2 つの役割がある。

メンバーはプロジェクト内のすべての情報にアクセスできる。社内スタッフ・固定の外注先パートナーなど、プロジェクトの全情報を共有してよい相手が対象になる。

クライアントはプロジェクト内の「クライアントに公開する」と設定された情報のみ閲覧できる。内部の議論・スタッフ間のやり取り・社内向けのタスクはクライアントには見えない。

クライアントに「こちらの進捗を見せたいが、内部の議論やコスト感は見せたくない」という場合、この設計が使いやすい。

クライアントアクセスの仕組み

Basecamp のクライアントアクセスでは、メッセージ・タスク・ファイルを投稿するとき「クライアントに公開する」かどうかをその都度選べる。

クライアントに公開するもの(例):

  • 制作物の確認依頼・フィードバック依頼
  • 納品物のレビュー
  • プロジェクトのマイルストーン報告

クライアントに公開しないもの(例):

  • 社内の作業割り当て・コスト管理
  • 担当者間の内部調整
  • 外注先との費用交渉

クライアントはプロジェクトに招待され、Basecamp アカウントを作成して参加する形になる。メールアドレスだけで招待でき、クライアント側の Basecamp アカウントの有無に関わらず参加できる。

Basecamp の料金体系

Basecamp の料金は他のツールと大きく異なる。

プラン月額ユーザー数プロジェクト数
Basecamp Personal無料20名まで3プロジェクトまで
Basecamp(有料プラン)$99/月無制限無制限

Basecamp の有料プランはシートベース課金ではなく、ユーザー数に関わらず月$99(約1万5千円〜)のフラット料金だ。

5名のチームでも50名のチームでも同じ月$99になる。外注先・クライアントを何名追加しても料金は変わらない。

ユーザー数が増えるほど1人あたりのコストが下がる設計のため、チームや関係者が多いプロジェクトほどコストパフォーマンスが高くなる。反面、少人数のチームでは月$99が割高に感じることがある。

※料金は為替・プランの変更により変動します。公式サイトで最新の金額を確認してください。

外注先との Basecamp 運用で起きやすいこと

権限設計が必要

外注先を「メンバー」として招待すると、プロジェクト内のすべてが見える。複数の外注先を同じプロジェクトに入れると、互いの関与が見えてしまう可能性がある。

外注先ごとにプロジェクトを分けて管理するか、外注先を「クライアント」権限で招待して見せる情報を絞るか、事前に設計しておく必要がある。

Basecamp アカウントの作成

外注先・クライアントが Basecamp に参加するには、Basecamp アカウントの作成が必要だ。初めて招待する相手にはアカウント登録の案内が必要になる。

フラット料金の裏側

月$99のフラット料金は「ユーザー数が増えても料金が変わらない」メリットがある一方、プロジェクト数・メンバー数が少ない時期は割高感が出やすい。

開始時に関係者が少なく、外注先やクライアントを徐々に増やしていく体制では、少人数の段階でのコストがかかる。

Basecamp が向く使い方、向かない使い方

向く使い方

複数のプロジェクトを並行させ、それぞれにクライアント・外注先・社内スタッフが関わる体制では、Basecamp の「プロジェクト単位の情報整理+クライアントアクセス」の設計が活きる。

ひとつのプロジェクトにすべての情報が集まり、外部への公開範囲をコントロールしながら進行できる。

向かない使い方

外注先が案件ごとに変わる・少人数・シンプルなタスク管理だけしたい、という用途では、月$99のコストが合わないケースがある。

また、タスクの担当者通知・リマインダー・ステータス管理といった機能は、Basecamp よりも専用のタスク管理ツールが充実していることがある。

外注先・クライアント招待コストを比較する

Basecamp(月$99 / ユーザー無制限)と、社内メンバー人数で課金するモデルでは、コスト設計の考え方が異なる。

社内3名・外注先5名・クライアント3名の合計11名の場合:

Basecamp なら月$99固定。社内のメンバー分だけ課金するモデルであれば、3名分の月額が固定費になり、外注先8名とクライアントは追加費用なしになる。

どちらが安いかはチームの構成と規模によって変わるため、実際の関係者数で試算することが重要だ。


自社メンバーの人数だけ課金し、外注先・クライアントは無制限に招待できるタスク管理ツールとして Paqut がある。Starter プラン ¥0 / Pro プラン ¥2,980 / Business プラン ¥7,980 という料金体系で、小規模チームでもコストを抑えて外注先・クライアントとの案件管理を始められる。

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