弁理士事務所の案件管理は、期日の種類の多さが特徴だ。

特許出願には優先権主張期限(12ヶ月)、PCT国際出願には各国移行期限(30ヶ月)、中間処理には拒絶理由通知への応答期限がある。商標は区分ごとに更新期限が設定される。これらが複数の依頼人・複数の案件で並行して動く。

期日を見落とした場合、権利が消滅するケースもある。案件管理の設計が事務所の信頼に直結する業種だ。

弁理士事務所の案件管理が複雑になる理由

期日の種類と連鎖が多い

特許1案件にかかわる期日は、出願日・優先権期限・PCT移行期限・各国審査段階の期限・登録期限と連鎖する。国内出願と外国出願が並走すると、同一権利に複数の期日ラインが走ることになる。

商標では更新登録期限(権利期間10年)が複数の依頼人分、それぞれ別のタイミングで発生する。「この案件の次に動かすべき期日はいつか」を常に把握する必要がある。

外国代理人・翻訳会社が案件ごとに変わる

外国出願では、国ごとに現地の外国代理人(外国特許事務所)に指示を出す。A案件のアメリカ出願はアメリカの代理人、ドイツ出願はドイツの代理人、という形で、案件と国の組み合わせで外部の相手が変わる。

翻訳会社も、技術分野や言語によって発注先が異なる場合がある。PCT出願では翻訳が出願書類の一部になるため、翻訳完了のタイミングが出願期日に直接影響する。

これら外部スタッフへの指示・確認・納品受け取りを案件ごとに管理するのが、実務の大きな負荷だ。

依頼人への進捗報告が継続的に発生する

出願〜審査〜登録(または拒絶査定)まで、特許は数年にわたる。その間、依頼人から「今どの状況ですか?」という問い合わせが継続的に入る。

中間処理(拒絶理由通知への対応)が発生した際は、依頼人への内容説明・方針確認・補正書の承認フローが走る。このやりとりを案件ごとに記録・管理し、担当者が変わっても引き継げる状態にする仕組みが必要だ。

案件管理ツールを使うとどう変わるか

案件・期日を一覧で把握できる

タスク管理ツールで案件ごとにフェーズをタスクとして定義し、各タスクに期日と担当者を設定すると、「今週動かすべき案件」が朝に一覧で確認できる。

特許案件の例:

  1. 出願書類の作成・確認
  2. 国内出願
  3. 優先権主張期限の管理
  4. 外国出願指示(翻訳依頼・外国代理人への送付)
  5. 各国審査対応(中間処理の発生・管理)
  6. 登録・権利維持管理

各タスクに期日と担当者(所内の担当弁理士・所員・外国代理人)を紐づけると、「誰がどの案件のどの工程を担当しているか」が組織として把握できる。

外国代理人・翻訳会社へのタスク依頼を一元管理できる

タスク管理ツールに外国代理人をゲストとして招待し、「この案件のこの書類を期日までに」というタスクを渡すと、メール・Faxでの往復のやりとりが削減できる。

翻訳会社へも同様に、翻訳依頼タスクを渡してコメントで原稿・修正のやりとりをすると、「最新版はどれか」「このバージョンで確定か」という確認が一か所で完結する。

招待した外部スタッフに見えるのは自分が担当するタスクだけ。他の依頼人の案件は見えない設計にできる。

依頼人との進捗共有が効率化できる

依頼人をゲストとして案件に招待しておくと、「出願完了しました」「中間処理が来ました」という状況を依頼人が自分で確認できる。

問い合わせ対応の時間が減り、担当者は書類作成・審査対応の本来業務に集中できる。

料金比較

ツール課金モデル外国代理人・翻訳会社の招待月額目安
弁理士業務専用システム規模・機能による基本的に対象外20,000〜100,000円以上
Notion Plusシートベース課金ゲスト人数に上限あり約2,000円/人/月
Backlogユーザー数・プロジェクト数プランで変動2,640円/月〜
Paqut Pro社内メンバー人数で決まる無制限・無料2,980円/月

外国代理人・翻訳会社を複数国・複数案件で招待する体制では、シート課金ツールは招待人数によって費用が変動する。フラット料金設計のツールを選ぶと、外部スタッフが増えても月額の予測が立ちやすい。

弁理士事務所がツールを選ぶときの判断基準

外部スタッフを招待したときの費用設計

外国代理人・翻訳会社・依頼人を案件ごとに招待する体制では、招待人数で費用が変動するシート課金ツールは管理しにくい。外部招待が固定費で完結するツールを選ぶと、案件数が増えても月額の予測が立つ。

情報を案件ごとに分離できるか

依頼人Aが依頼人Bの案件を見られない設計が必要だ。外国代理人にも、担当案件以外の情報は見せない権限設計が求められる。グループ(案件)単位でアクセスを制御できる設計が基本要件になる。

期日の見落としを防げるか

期日ごとにタスクを設定し、担当者に通知が届く設計があると、「期日を見落とした」というリスクが下がる。複数案件を並行して管理するとき、期日ベースでタスクを並べ替えられる機能があると確認が楽になる。

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外国代理人・翻訳会社を案件ごとに招待するたびにコストが変動するツールを使っているなら、Paqutのフラット料金は費用管理を安定させます。外国代理人を何社招待しても、何案件に紐づけても月額は変わりません。今動いている1案件の外国代理人をPaqutに招待して、指示・確認のやりとりをタスクのコメントに集めてみてください。

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