Backlog に外注先を招待しようとしたとき、「何人まで無料で入れられる?」「プランのユーザー数枠に外注先も含まれるの?」という疑問が出てくる。
Backlog の料金体系はユーザー数の枠で決まる仕組みで、ゲスト専用の無料枠はない。外注先やクライアントを招待するときの費用の構造を整理しておく必要がある。
Backlog の料金モデルの基本
Backlog は Nulab が提供する国産のプロジェクト管理ツールで、料金は「プランごとの月額固定費+ユーザー数の上限」というモデルになっている。
Asana や Notion のような「1人あたり〇円」というシート課金ではなく、「〇人まで使えるプランを月〇円で契約する」という枠課金だ。
主なプランの概要:
| プラン | 月額(税込概算) | ユーザー数上限 | プロジェクト数 |
|---|---|---|---|
| Starter | 約2,970円 | 30名 | 無制限 |
| Standard | 約17,600円 | 100名 | 無制限 |
| Premium | 約29,700円 | 100名 | 無制限(ガントチャート等含む) |
| Platinum | 約82,500円 | 500名 | 無制限 |
※料金は変動することがあります。公式サイトで最新の金額を確認してください。
Backlog にゲストと一般ユーザーの区別はあるか
Slack や Notion のように「ゲスト専用の無料枠」を期待して Backlog を検討すると、まずここで違いを理解しておく必要がある。
Backlog には、ゲストという独立したユーザー区分が存在しない。外注先・クライアントを招待した場合も、社内の一般ユーザーとまったく同じ扱いになり、プランのユーザー数枠を消費する。
つまり「外注先はゲストとして無料で入れられる」ということはなく、社内3名・外注先5名なら8名分の枠が必要になる。ゲストだから料金が安くなったり、機能が制限されたりする仕組みもない。
管理者権限(スペース管理者・プロジェクト管理者)と一般メンバー権限の区分はあるが、これは社内の権限設計の話であり、外部ユーザーへの無料招待とは別の話だ。
外注先・クライアントの招待はどう扱われるか
Backlog では、招待したユーザーはすべてそのプランのユーザー数枠にカウントされる。「ゲスト招待」として別枠で無料になる仕組みはない。
社内メンバーが5名・外注先が10名の合計15名を Backlog に招待したい場合、15名分がユーザー枠にカウントされる。Starter プランの30名枠に収まるため月2,970円で使えるが、外注先が増えて30名を超えると Standard プランへの移行が必要になる。
外注先が案件ごとに入れ替わるチームでは、次の点を意識する必要がある。
案件が終わった外注先のアカウントを削除すると枠が空くが、次の外注先を招待するたびに管理作業が発生する。アカウントを残したまま別の案件に参加させると、情報の分離が難しくなる。
Backlog に向く外部メンバーとの関係
Backlog の設計は「固定のチーム・固定のパートナーと長期で動く」ことを前提としている。
同じ外注先と継続的に複数の案件を動かしている場合、一度招待してしまえばユーザー枠を占有するだけで追加費用はかからない。長期の固定パートナーであれば、Backlog のユーザー数モデルは管理しやすい。
一方で、案件ごとに外注先が変わる・短期で出入りが多い・外注先ごとに見せる情報を細かく制御したい、といった運用では手間が増えやすい。
Backlog の外部メンバー招待で起きやすい問題
案件情報の分離が難しい。同じ Backlog スペースに複数の外注先を招待した場合、プロジェクト単位でアクセス制御はできるが、管理が複雑になりやすい。外注先Aには見せたくないプロジェクトを、招待設定を間違えて見えてしまうリスクがある。
開発用語・UIへの適応コスト。Backlog は「課題」「担当者」「カテゴリー」「マイルストーン」という開発向けの用語が基本になっている。デザイナー・ライター・制作系の外注先に Backlog に慣れてもらうまでの立ち上がりに時間がかかるケースがある。
ゲストの出入り管理。外注先の入れ替わりが多い場合、招待・削除の作業が運用の負担になりやすい。
Backlog の料金と外部メンバーコストの試算
制作会社・代理店でよくある構成で試算する。
社内メンバー3名・外注先10名・クライアント2名の合計15名で Backlog を使う場合:Starter プラン(30名枠)で月2,970円。1人あたり約198円。
外注先が増えて合計31名になった場合:Standard プラン(100名枠)への移行で月17,600円。コストが約6倍にジャンプする。
外注先が月ごとに入れ替わり、常に10〜15名が出入りする体制では、プランの枠を管理しながら運用するか、早めに Standard プランへ移行するかの判断が必要になる。
ゲスト無料のツールと比較したとき
Backlog はシステム開発・受託制作の固定チームでは使いやすいモデルだが、外注先が流動的なチームには摩擦が出やすい。
外注先を何人招待しても追加費用がかからないモデルのツールとして Paqut がある。自社メンバーの人数分だけ課金し、外部ゲストは無制限に招待できる設計で、案件ごとに外注先が入れ替わる運用でも料金が変わらない。
Backlog が開発チームの課題管理に強みを持つのに対し、Paqut は外注先・クライアントを日常的に巻き込むタスク管理に特化している。